駄目人間草子

主にポケモン、ライバルズなど X…@dameningenyoyo

【ポケモンSVシングル】 S21使用構築 最終200位 レート2004.465 正道コライカミ

【はじめに】

ギャガーと相性がいいのは?氷?吹雪ャ?ノンノンノン☝️
それは例えば晴れ、そう、相性がいいのは“雪以外”

【構築経緯】

ヤドキングを使いたい。このポケモンを使うにあたって、謎の新技「さむいギャグ」をどうしても上手く活かしたかった。
初め私はダブルバトルで原種ヤドキングを白バドレックスやホワイトキュレムなどと組ませてみたが、いずれも限界を感じ解散した。こいつらは本当にギャグを活かしているだろうか。疑問が拭えなかった。
シングルバトルで使うことを考えて、過去のヤドキング入りの構築を見ていたときに、ぼのぼにさんの記事ガラルヤドキングのような運用を物理禁止伝説でできれば強そうだと考えた。ここで「さむいギャグ」の”天候を変える”効果が天候ターンのリセットに使えることに気付き、コライドンと組み合わせることにした。ヤドキングがある程度崩しの役割を担えるので、崩し以外の性能が高い型を選択したい。ちょうどうわっきーさんの記事のコライドンがそのような型で、かつ構築の完成度が非常に高いと感じたので参考にし、構築の軸と見受けられたハバタクカミヌチゲモヘイラッシャをほぼそのまま採用した。
元記事の残りの2体は補完で、割と自由な枠であると解釈した。現状1体はヤドキングになっているわけだが、残りの1体は対受けを重視し、技構成を工夫したグライオンとした。
以上で構築が完成した。

【コンセプト】

ヌンプル・イズ・モスト。

【個別解説】

[調整意図]

HD特化

[解説]

ギャガー。今作にて突如謎のキャラ設定が生えたのか新技「さむいギャグ」を習得した。
「みらいよち」と「さむいギャグ」を駆使することによる1ターン中の同時攻撃によりサイクルの破壊を狙える。またコライドン対策のフェアリータイプ/テラスに対して、「ヘドロばくだん」で打点を持つことができる。さらに、「さむいギャグ」の”天候を変える”効果により「ひひいろのこどう」による晴れターンをリセットすることができるため、コライドンと非常に相性が良い。晴れと組み合わせることでアシレーヌや水ウーラオスなどをほぼ受け切ることができ、晴れの恩恵も少なくない。
構築に特殊受けが不足しており、特にムゲンダイナが重かったので、HDとした。
ここで私はさらなる崩しの力を求めた。それが『アーボックZ』である。『アーボックZ』、それはアーボックとかが対戦中一度のみ使える必殺技であり、その驚きの効果とは「相手のもちものを奪った挙句、永久しおづけ状態にする」というものである(通称アボZ)。永久しおづけ状態になった者は、交代してもその効果が解けることはない。「くろいヘドロ」+「すりかえ」/「トリック」もとい『アーボックZ』は、特に耐久ポケモンを崩す際に重宝する手である。耐久ポケモンの中には毒が効かないものも珍しくない。その中でも例えばキョジオーン・アーマーガア・「ねむる」ヘイラッシャなど、どくタイプで無い場合はアボZは有効である。これが決まると、相手のポケモンは倍逆たべのこし(夜マック)となる。相手のポケモンが夜マックとなれば、体力管理は非常に厳しくなり、グライオンTODを見据えることもできるようになる。さらに今回は、「ヘドロばくだん」の追加効果の毒により、倍逆ダブル食べ残し(深夜マック)(翌日の朝マック)すらも狙える。低火力の受け構築は嬲ることができた。
テラスタイプは一応ムゲンダイナの「ダイマックスほう」を意識してはがねとしたが、終盤は「かえんほうしゃ」持ちが多く良い選択ではなかった。ヌンプルに、「トリック」をしなくても切りやすく、邪魔なエスパーを消すためだけのどくでよかったように思う。
しかし一体モリモトはどんなコンボを想定して「さむいギャグ」という技を作ったのだろう。モリモトの想定したコンボはきっと次の2つだ。
①上述の”天候ターンリセットコンボ”
②最終ターン「みらいよち」ダメージで勝つ想定のTODをする際に、ターン管理がやや杜撰でも交代技特有の繰り出し画面が挟まることで追加の1ターンをやるかどうかをこちらが一方的に選択できる”予知ギャグTOD楽ちんコンボ”
きっとモリモトのことだから”「さいせいりょく」+交代技コンボ”とか”雪+「ふぶき」コンボ”とかは思いつかなかっただろう。適当に技を作るのは危ないので控えてほしい。

[調整意図]

うわっきーさんの記事のS+1、D-1

[解説]

古来者コライドン。強みについては大体元記事のとおりであまり語ることがないが、この構築に特有の強みとして、例えば本来このコライドンを受けられるホウオウがステロを嫌ってテラスを切ってしまった瞬間、コライドンが通ってしまうというものがある。(元素人格論より明らか)
ところで、「ステルスロック」+コライドンという戦術は大きな可能性を感じる。おそらく今期私が初めて発見したものだが、今後の開拓に期待したい。

[調整意図]

使いまわし

[解説]

バ↓バ↑バ↑バ↓バ↑バ↓。型に関しては元記事を参考にしてほしい。調整と技構成に相違点がある。
当初は元記事とほぼ同じ調整で使っていたが、なんか儚かったのでボックスにいたとびきり硬いやつを持ってきた。火力不足で負けたことは確かにあったがこの安心感のある耐久により拾った試合の方が多く、正解だったと感じる。
「こごえるかぜ」は今期特に多く、構築的にも厄介な霊獣ランドロスを意識したもので、この技で拾えた試合は確かにあった。「こだわりメガネ」ハバタクカミは「ムーンフォース」と「シャドーボール」で完結しており、残り2つの技は自由度が大きい。その上で、環境及び構築の弱点を見極めて最適な技選択ができたように感じている。「ほろびのうた」は最終盤こそ撃たなかったが、低~中レートでは実際に当たったギミック構築に非常に有効で、そのような試合を取りこぼさないために外せない技だと感じた。

[調整意図]

S…最速
H…16n+1
余り…D

[解説]

グレーエン。少し変わった型になった経緯を説明する。
まずこの枠には受け崩しという役割を求めた。受け崩しができる要素の組み合わせの一つとして、”「ステルスロック」+「はたきおとす」+「ちょうはつ」+浮いている+回復ソース”が挙げられることを知っていたのだが、構築に「ステルスロック」持ちが居なかったのでこれら全ての要素を持つグライオンを採用したという流れである。つまり、上述の要素を満たすポケモンがたまたまグライオンであっただけで、通常のグライオンの「まもる」+「みがわり」による嵌めなどの役割は端から期待していなかったのである。「まもる」は回復ソースの「ポイズンヒール」を安全に得るため及び純粋に回復するための技として必要で、これにて4つの技が確定した。当然グライオンにも上から「ちょうはつ」する必要があるので最速。一度も同速にはならなかったが、「ちょうはつ」霊獣ランドロスの上から「ステルスロック」を撒けたり、ルナアーラを抜けたりするのは強力だった。
そういうわけでグライオンを採用したのはある意味偶然であったが、選出画面での圧力や、「ポイズンヒール」及びタイプによりサイクル性能が高いというこのポケモン固有の強みにも助けられた。「ステルスロック」は無論警戒されづらく強力で、「ステルスロック」+コライドンなど相手の考慮外の勝ちルートや、「みらいよち」TODをより盤石なものにするのにも役立った。
テラスタイプはルギアなどの「サイコノイズ」対策及び黒バドレックスやルナアーラなどにワンチャンを掴めるあくとした。「はたきおとす」ともコンボする。
この構築において初手グライオンミラーは初手「はたきおとす」で、お互い「ポイズンヒール」無しルートを選択すべきである。お互い「ポイズンヒール」有りルートは20分で「はたきおとす」を枯らしきれないので大抵負ける。無しルートに移行した際、相手が強欲にも「どくびし」を撒いてきた場合はテラスを切って踏みに行くのも良い(復活の儀)。1度それで勝利した。

[調整意図]

CSぶっぱ。

[解説]

ヌチゲマン。元記事のままなので本当に書くことがない。
「あくび」は黒バドのほかに、1発耐えて展開してくる禁止伝説(「りゅうのまい」日食ネクロズマ、「トリックルーム」白バドレックスなど)にも有効で、パオジアンに対し「ふいうち」択まで持っていける点も有用だった。「ハイパーボイス」が欲しい場面は勿論あったが、「あくび」はあまりにも偉大だった。
また「だいちのちから」はハバタクカミの「ムーンフォース」と攻めの補完に非常に優れており、コライドンにもハバタクカミにも強いほのおテラスタルの対策になるためとても重要な役割を担っていた。じめんタイプはミライドン軸に対して選出するという役割があるが、サイクル序盤に「ステルスロック」を撒けないと腐ってしまいがちなグライオンに対して、後ろからの詰め筋として強力なのも魅力だった。

[調整意図]

H...ぶっぱ
D...Cぶっぱハバタクカミのフェアリーテラス「こだわりメガネ」「ムーンフォース」確定耐え
B...余り、11n
(「なみのり」を試していたせいでSに下降補正がかかったままになっているミスをしているが、これはこれで良いこともあるかもしれない。「じわれ」不採用だし。)

[解説]

海賊ラッシャー。元記事よりややDに寄せ、「じわれ」ではなく「ゆきなだれ」を採用している。
Dに寄せた理由は構築単位でハバタクカミが重すぎたからである。
「ゆきなだれ」を採用したのは、当初「じわれ」で使っていたが撃つ機会が少なく、他の技に変更したくなって、最初は霊獣ランドロスを「ゴツゴツメット」や「いかく」の影響を受けず削れる技として「なみのり」を試したが本当に弱かった。技枠1個使ってやることではない。「ゆきなだれ」で拾える試合が多く存在していたように感じ、実際に使用感が良かったためである。具体的には、コライドンやカイリューに対する遂行ができ、霊獣ランドロスを晴れ下でも削ることができる点が良かった。「じわれ」は確かに強いが、このご時世そんなにやすやすと通してくれるプレイヤーは少ないはずである。カイリューを「あくび」で流して裏に「じわれ」を当てるより、カイリューを「ゆきなだれ」で直接削ってしまう方が早いし、安定するはずで、「じわれ」を撃たなければならない状況に陥る(対コライドンなど)原因も結局、技範囲の確保ができていないことによると考えた。ガチガチの受けはヤドキンググライオンで崩せる想定なので、ヘイラッシャに強い崩し性能を持たせる必要はなかった。
このポケモンの対物理性能が高いからといって、物理アタッカーの処理を一任するような構築の組み方をすると、ミライドン+パオジアンのパオジアンにヘイラッシャを投げ、後投げされるミライドンに「じわれ」を振り回すしかない構築になってしまうのだと考えている。今期「たべのこし」ヘイラッシャを使ってみて、このポケモンの本当の強みは物理への後投げの後、「あくび」+「まもる」+「ウェーブタックル」による堅実なアドバンテージ稼ぎと対面操作ができる点にあると感じた。そうすると「ウェーブタックル」の削りや「あくび」の対面操作を上手くいかせるアタッカーと組むのが適切だと考える。ヘイラッシャの本質は受けというよりクッションである気がしてならない。

【選出・立ち回り】

・対ミライドン

コライドン+ハバタクカミ+ヌチゲモorグライオン
ヌチゲモ選出は対面的に、グライオン選出はサイクル的に戦うことになる場合が多い。残数有利を取りミライドンの技が一貫しないように頑張る。ミライドンよりパオジアンの方がやばい。

・対黒バドレックス

ヌチゲモ@2
ヌチゲモ以外は相手の構築に合わせて選出。基本コライドン+ハバタクカミでいいが、相手が受けに寄っている場合はグライオンを選出すべきかもしれない。とにかく捲られないようにする。

・対コライドン

コライドン@2
コライドン以外は相手の構築に合わせて選出。鉢巻とかやばいからハバタクカミは投げたい。あとはヘイラッシャが無難だがこの限りではない。

・対ザシアン

相手に合わせて選出。ヘイラッシャは必須ではないが、ハバタクカミから入りたい場合は必須。ザシアンの取り巻きハバタクカミに弱いがち。

・対ムゲンダイナ

グライオンヤドキング@1
火力ある奴は厳しい。火力あるのがわかってるなら初手ヌチゲモを合わせて裏コライドン+ハバタクカミとかやるべきかも。耐久系の奴はスーパーTODシステムで勝てる。

・対ホウオウ

グライオン@2
受け系の奴はグライオンヤドキングで大体崩せる。アタッカーはステロコライドンとかが通る。

・対白バドレックス

コライドン+ヘイラッシャ+ヌチゲモorヤドキング
トリル系はヘイラッシャであくびしてターン枯らした後にコライドンを通せば基本負けない。宿り木は厳しいが、初手ヤドキングを合わせて宿り木一点読みガンギマリアボZを撃つことで対策とした。

・対カイオーガ

コライドン+ヘイラッシャ@1
コライドンを初手に投げず、カイオーガに後投げして常に天候を奪取する。ヘイラッシャは氷の一貫を切れて、守るでこだわりロックができるため選出確定。コライドンに雷は当たらんでしょうが。

・対テラパゴス

グライオン+コライドン@1
ステロ撒いてコライドン通す。コライドンのHPと互いのテラスタイミングを見極める必要があり、結構難しい。

【きついポケモン

いっぱい。ハバタクカミに対してちゃんとやれてるのが対面からのコライドンだけだったりするのが本当にやばく、これは間違いなくヤドキングのせいで生じている根本的な構築の歪みなので割とどうしようもなかった。💩

【おわりに】

レート2000の順位がどんどん上がっているのでどんどん結果が良くなっていて嬉しいです。ただ今回は200位ということで100位台だったら数字の見栄えがだいぶ変わったのになーとは悔やまれます。
今回は自分の中でかなりきついシーズンだったと感じていたのは、構築が弱いせいかとも思いましたが、レート2000に対応する順位を考えると当然のことだったのかもしれません。
ここまで読んでくださってありがとうございました。