駄目人間草子

主にポケモン、ライバルズなど

【ポケモンSVダブル】 S15使用構築 最終206位 レート1909.925 トルネカミユイランド超速アグロ

【はじめに】

同じポケモン

【構築経緯】

ウツボットを使いたい。おそらく「ようりょくそ」を活かして晴れパで使うしかないが、細かい型は後で考えよう。
そうなると当然天候始動役を採用する必要があるが、ウツボットラフレシアのように「おさきにどうぞ」を覚えたりしないためコータスとの親和性が低い。そこでキュウコン軸の晴れパを使ったが、キュウコンはカスだったため、化身トルネロスの「にほんばれ」軸の晴れパを使うことにした。
「ひでり」と違い、「にほんばれ」はトルネロスの一手を消費する必要があることを考えると、晴れへの依存度が低く、且つ晴れとコンボするような構築(サブプランとしての「にほんばれ」)を使いたいと考えた。ハバタクカミイーユイは、正にそのような構築の一つだ。トルネロス自身も強力な特殊アタッカーであるため、「わざわいのたま」の恩恵を受けることができる。
ハバタクカミ+イーユイはフェアリー+ほのおをメインの打点とするため、ほのおタイプやどくタイプに弱い。これらに打点を持てるじめんタイプのアタッカーとして、化身ランドロスを採用した。このポケモンも特殊アタッカーであり、「わざわいのたま」とコンボする。
このトルネロス+ハバタクカミ+イーユイ+ランドロスを構築の軸とする。この4体で重い先制技軸とトリックルーム軸の対策として、「テイルアーマー」「トリックルーム」「ふういん」リキキリンを採用。
ここでウツボットが「クリアスモッグ」を習得することに気付いたため、「しれいとう」対策を押し付けることにした。「ようりょくそ」持ちの中で唯一の「クリアスモッグ」使いであり、十分な採用理由になる。

【構築コンセプト】

・高火力・全体技を軸にすることによって「まもる」択を拒否し、残数有利を取りやすく、残数不利を捲りやすい構築。
・タイプの異なる特殊アタッカーでの統一。技範囲と「わざわいのたま」によりタイプ受けも数値受けも不可能にする。
・素早さの高いポケモンでの統一。「おいかぜ」と併せた上からの制圧。「おいかぜ」への依存度を下げてトルネロスに柔軟な技選択をさせる。
・テラスタル依存度の低いポケモンでの統一。柔軟なテラスタルによる行動回数稼ぎ。

【個別解説】

[調整意図]

最速CSぶっぱ。

[解説]

対寿司決戦兵器。ヘイラッシャ+シャリタツが見えたときに選出していた。あとディンルー絡みに出してみたりもした。
先発のトルネロスで予め「にほんばれ」や「おいかぜ」を展開しておき、ヘイラッシャが合体するタイミングでウツボットを降臨、上からの「クリアスモッグ」で沈黙させる。どくタイプなのでどくびしも回収できる。
種族値が悲惨で耐久調整のしようがなかったので行動保証の「きあいのタスキ」を持たせた。
「アシッドボム」で味方のサポートをすることを考えて最速。素でこちらのトルネロス、晴れ下でこちらのイーユイまで抜ける。ハバタクカミは抜けない(ラフレスとカミ)。
エナジーボール」はヘイラッシャ+シャリタツへの遂行技として採用した。
「ねむりごな」は強いので採用したが全然当てなかった。「ちからをすいとる」や「アンコール」も一考。
テラスタイプは本当に適当にゴーストにしたが、「いっちょうあがり」や「りゅうせいぐん」を透かせるフェアリーや、「じしん」を透かせるひこうなども一考。

[調整意図]

HB...A特化「しんぴのしずく」ウーラオスの「すいりゅうれんだ」確定耐え程度。
余り...C

[解説]

ひこうアタッカー。意味不明の技「こがらしあらし」を振りまくる。
自慢のHC調整で、最低限の耐久を確保しつつ、火力を極限にまで高めている。これにより、相手の想定外の火力を押し付けることが可能になりトルネロス生存のバリューを上げることができるほか、「きあいのタスキ」を持たずに行動保証を得ることができている。
「おんみつマント」は「ねこだまし」対策のほか、「つららおとし」や「いわなだれ」などの確立怯みに対して安定感を上げたり、「こごえるかぜ」や「バークアウト」などのデバフ対策にもなるのが強力で、今回の構築は特にデバフが重いので、軸のポケモンにこの持ち物はぜひ採用したいところである。トルネロスは特に「おいかぜ」及び「にほんばれ」によるゲームメイカーであるため、「ねこだまし」対策の重要性が高く、「おんみつマント」を持たせた。
技は「こがらしあらし」、「おいかぜ」、「にほんばれ」は確定として、「こごえるかぜ」を採用した。「おいかぜ」以外でのS操作で、ミラーでのSマウントの取り合いや、「おいかぜ」ターンずらし、ランドロスカイリューなどのこおり弱点ポケモンへの打点として使える。
テラスタイプははがねとした。パオジアン、カイリュートルネロス、ハバタクカミ、キラフロルなどに耐性を持ち行動回数を稼げる。
確かに「こがらしあらし」は最強のひこう技ではあったのだが、今回の構築はこの技を軸の一部にしてしまったことで、この技の命中に試合の勝敗が大きく左右されてしまった。ランクバトルなので上振れるまでやれば良いと考えながらやっていたが、プレイは合っているのに負けることが多いのが非常に精神に悪かったため、軸の選択を間違えたのかもしれない。

[調整意図]

S...最速トルネロス>最速オーガポン抜き。
HB...A特化パオジアンの「つららおとし」確定耐え。A特化ウーラオスの「すいりゅうれんだ」ほぼ耐え。
余り...C

[解説]

フェアリーアタッカー。フェアリーテラスタル「こだわりメガネ」「マジカルシャイン」で殲滅する。
「にほんばれ」で「こだいかっせい」が発動できること及び、イーユイが「こだわりスカーフ」でありもともと速いためSブースト「こごえるかぜ」によるS操作が不要であると判断したことから、「ブーストエナジー」ではなく火力重視の「こだわりメガネ」を持たせた。「こだわりメガネ」でも行動保証が得られるようにかなり物理耐久を伸ばしている。当初は「アシッドボム」との兼ね合いを意識して晴れ下でウツボット抜かれのS178で使っていたが、オーガポンとの同速に負けてからすぐに調整を変更した。
技構成やテラスタイプはあまり語るところがない。「10まんボルト」はアーマーガアやトルネロス、みずテラスタルオーガポンを意識しての採用だが、いっそ「まもる」などの補助技でも良いかもしれない。
マジカルシャイン」を撃っていればある程度の強さは担保されるポケモンではあるが、「ムーンフォース」や「シャドーボール」を撃つべきタイミングを見極めることがプレイングの一つであると感じた。

[調整意図]

CSぶっぱ。

[解説]

ほのおアタッカー。晴れ「わざわいのたま」+「ねっぷう」で焼き尽くす。どう見てもキュウコンの上位互換である。
こだわりスカーフ」を持たせることで、世界最速に近い素早さを得ている。この速さが行動保証でありプランニングがしやすく、相手のプランを崩壊させるのにも役立った。
技構成はメインウェポンの「ねっぷう」と「あくのはどう」は確定として、まずミラーなどで強いデバフ兼削り技の「バークアウト」を採用した。「こだわりスカーフ」であることで上から「バークアウト」を撃つことができ、タイプ一致なので火力が高くダメージレースに勝ちやすい。
そして対水オーガポンに強くなり、命中安定全体ほのお技でもある「しっとのほのお」を採用した。水オーガポンに対して、トルネロス「にほんばれ」+イーユイ「しっとのほのお」とすることで、「ツタこんぼう」の火力を下げながら、テラスタルを切らなければ大ダメージ、テラスタルを切ってきた場合でも火傷させて大幅に弱体化することができる。ちなみにみずテラスタルオーガポンはこの状態でも普通にやばい。👹
テラスタイプは「ねこだまし」、「しんそく」、格闘技対策のゴースト。弱点が少なく行動保証になりやすい。

[調整意図]

最速CSぶっぱ。

[解説]

じめんアタッカー。「いのちのたま」「ちからずく」「だいちのちから」で吹き飛ばす。
火力も素早さも妥協したくなかったため、おくびょうCSとした。種族値が高く耐久は低くないため、これでもある程度の行動保証はある。
技構成はメインウェポンの「だいちのちから」と「ヘドロばくだん」及び、「まもる」は確定として、サブウェポンに「いわなだれ」を採用した。全体攻撃があると構築と噛み合うとは思っていたが、「こがらしあらし」を散々外している中「ねっさのあらし」は使いたくなかったので、「いわなだれ」にしてみた。合計種族値600を余すことなく活かすことができ、じめんとの補完が取れた、無効化されない全体攻撃なのでそこそこ優秀だった。
テラスタイプは「ヘドロばくだん」の火力を上げられ、耐性も優秀などくとした。

[調整意図]

S...追い風下で最速ウーラオス抜き。
C...「サイコキネシス」で水ウーラオスを確1。※旧技構成の名残。
HB...+1オーガポンのテラスタル「ツタこんぼう」を確定耐え。
余り...D

[解説]

先制技・トリル対策。これらの要素が見えたときに選出することがあった。
今回の構築はトリックルームがやばすぎるので、「トリックルーム」「ふういん」によってトリックルームに対するほぼ確実な対策ができるようにした。「ハイパーボイス」を採用することでリキキリンやガチグマの攻撃も封じることができるようにした。自身の攻撃技としても優秀。
サポート技の「てだすけ」は味方の全体攻撃と相性が良く、2体を一撃で倒せるほどの火力を出すこともできる。
物理アタッカー意識で「ゴツゴツメット」のHBベースとした。物理に対する削りがこの構築の速さと噛み合っている。ウーラオスの「すいりゅうれんだ」に後投げするのも強力な動きだった。
テラスタイプはパオジアン、ゴリランダー、ハバタクカミ、イーユイなどに強くなるほのおとした。

【選出・立ち回り】

トルネロス+ハバタクカミ+イーユイ+ランドロスを基本選出として、相手のテラスタルまで考慮し最終的に誰が通るかを吟味し先発と後発を決める。例えばゴリランダーにほのおテラスタルを切らせてランドロスを一貫させたい→ランドロスは後発、など。正直難しすぎて体系化できていない。プレイ面もテラスタルが柔軟である分難しく、具体的なところまで述べるのは難しい。そもそもこの環境は相手の構築が多様すぎて、テンプレの構築に選出・立ち回りのテンプレを用意するという考え自体が無理な気がしている。つまるところ圧倒的アドリブ力でプレイしていたため、書けることがない。
ヘイラッシャ+シャリタツを見たらウツボット確定。リキキリンは刺さっていたら出しても良い。

【おわりに】

構築のコンセプトは強いという確信があったのに、トルネロスの機嫌で勝敗が決まってしまう構築になってしまったのが残念でした。使ったうえでトルネロスが嫌いです。ここまで読んでくださってありがとうございました。