駄目人間草子

主にポケモン、ライバルズなど

【ポケモン剣盾シングル】 S12使用構築 最終レート2007 369位 マイナーズ

【はじめに】
構築とは?無秩序にポケモンを6匹集めた、それを構築と呼ぶのか?君達はおそらく違うというだろう。だが君達はただ使用率上位から順に6匹集めたもの——エースバーン、ランドロスカプ・レヒレミミッキュ、サンダー、テッカグヤ——これは構築と呼んでしまうのだろう。
構築で重要なのは個単体の強さではない。6匹の補完である。補完が取れていれば例え少し弱めなポケモンを用いたとしても、十分に勝てる構築になり得る。バトルデータには、ポケモン単体のデータはあれど、構築のデータは載っていない。重要なのは、自分で考えることである。

これは私の考えの結晶である。このパーティには使用率上位30位のポケモンは、1匹も入っていない。だがこの構築は勝てる。補完が取れているからに他ならない。

【構築経緯】
暫くポケモンをサボっていたせいでサンドパンを使わなければならないが、軽く絶望していた。新たな準伝説ポケモン達に、サンドパンでは全く太刀打ちできない。鎧環境では目の上のタンコブだったウーラオスも、そこまで減ってくれはしなかった。だが雪原にも一筋の光があった。アマルルガである。ゆきふらし持ちでは唯一ステルスロックを覚える。霰パ待望のステロ撒きである。
アマルルガ始動の積みサイクルとして、初めはこのようなものを考えた。

この構築の問題点を挙げよう。まずランドロスが弱かった。積む隙など無い。そこでスカーフで使ってみたが、これも弱かった。何故ランドロスが弱いのか?それは地面タイプに求められる役割を全く果たさないからである。具体的には、電気と岩の一貫を切ることであるが、岩が等倍なので、現環境の岩エースとも言えるウツロイドに投げられない。電気の一貫は切れるが、今の電気タイプは浮いているものが多く、ダイジェットは等倍で、ボルトロスには負けん気を発動されるのでむしろ不利である。ロトムにも当然勝てない。加えて、このポケモンテッカグヤに手も足も出ない。テッカグヤに手も足も出ないということは、テッカグヤ絡みのサイクルには出すだけ無駄だということである。こんなポケモンはとても使っていられない。
この問題を解決できるポケモンとして、ドリュウズが挙がった。岩が4分の1、ダイジェットが半減で、型破りでロトムにも勝てる。テッカグヤにもつのドリルが撃てるのでサイクル破壊を狙える。初めはエースバーンに隙を見せたくないこともありスカーフで使っていたが、役割的にチョッキの方が合っていることに気づき、チョッキにした。
次の問題は、ギャラドスであった。HBギャラドスはシーズンの最初はエースバーンに繰り出しているだけでサイクル有利になり勝てていたが、サンダーが増加し、火力の無いせいでサンダーで簡単に止まってしまうのが大きな問題だった。サンダーで止まるとその時点でサイクル負けがほぼ確定してしまう。そこで後投げ性能には目を瞑り、思い切って火力特化の珠ギャラドスにした。これによってサンダーで簡単に止まるようなことが無くなり、躊躇なく選出できるようになった。
次はライコウである。熱湯の習得で強化されたポケモンであり、これも序盤は勝てていた。ギャラドスの苦手な電気タイプやポリゴン2に強いのは良かった。だが、サンダーやテッカグヤドヒドイデなどを起点にしてもラッキーやハピナス絡みのサイクルには結局勝てないことや、クレセリアなどのエスパータイプとの瞑想の積み合いではサイコショックやアシストパワーのあるあちらに基本勝てないことが問題であった。このような問題を解決できるポケモンは見当もつかなかったが、先輩のがんだーさんからランクルスという案をいただいた。なるほどランクルスは先に挙げた問題を解決でき、そもそもランクルス自体がとても強いポケモンであった。案をくれたがんだーさん、ありがとうございます。
最後にアーゴヨン。このポケモンは実に使いづらい。耐久が無く、有利対面でわるだくみを積むにも怯えなければならない。加えて火力も突出したものでは無く、ダイマックスに届かない。つまり、ダイマックス同士、等倍同士の撃ち合いに耐えるポケモンでは無かった。珠の他にも、弱点保険や風船など様々な持ち物を試した。だがいずれも満足な使用感が得られなかった。レヒレ絡みのサイクルを相手取れて、撃ち合いも可能なポケモンということで、弱保化身ボルトロスとなった。これも提案してくれたsuicaさんに感謝。
というわけで最終形がこれ。サンドパンには適当にラムのみを持ってもらい、よくわからない異常撒きを破壊してもらうことにした。


【個体紹介】

サンドパン氷鋼@ラムのみ(・いじっぱり)

151(4)-167(252)-140( )-×( )-85( )-117(252)

アイアンヘッドつるぎのまいトリプルアクセル/じしん

ぽけっとふぁんくしょん!


マスコット。アマルルガにタスキを奪われた哀れな戦士。襷を失った彼女は迷走に迷走を重ね、一時はイバンこらえるなどわけのわからないことをしていたが、なんやかんやで剣舞型に落ち着いた。火力も速さも足りない難儀なポケモン。ほとんど選出しなかったが、2000チャレではアマルルガドリュウズの協力のもとサニーゴバンギラスサイクルを攻略し、ダイマガァイヤーにトリプルアクセルを3回当てて勝利した。2000に乗れたのはこいつのおかげである。

アマルルガきあいのタスキ(ゆきふらし・おくびょう)

199(4)-×( )-92( )-151(252)-112( )-121(252)

ふぶき/でんじは/フリーズドライステルスロック

ぽけっとふぁんくしょん!

始動役。ほぼ全ての試合で初手に投げて電磁波ステロをしたり、対面のポケモンを殺害したりする。初手に投げない場合は選出しない方が良い。素早さ実数値121、これは素早さの空白地帯ど真ん中であり、たまに何かの間違いでランドロスとかを抜く。人は画面を見ないのでふぶきで無償突破できる。電磁波が入ればドラパルトも、1加速バシャーモも、フェローチェも抜ける。しゅんばポケモン。電磁波が入らない地面タイプには基本強めだが、電気やレヒレなどには注意する必要があった。連撃ウーラオスは水流連打でタスキ貫通でぶち抜いてくる天敵中の天敵で、ギャラドスボルトロスで頑張って牽制していた(つもり)。あとはマンムーなんかも天敵。このポケモンを初手に出せないときはドリュギャラサイクルプランを取っていた。しかし基本初手が安定してかなり仕事をしてくれるので襷ステロ枠として普通におすすめできるポケモン

ボルトロス化@じゃくてんほけん(まけんき・ようき)

155(4)-167(252)-90( )-×(0)-100( )-179(252)

そらをとぶワイルドボルト/ビルドアップ/ばかぢから

ぽけっとふぁんくしょん!

ダイジェッター。ダイジェッターであるということはどういうことかというと、ダイジェットの撃ち合いができるということである。アーゴヨンにはそれができなかった。まけんきという特性は、いかくのみならず、ダイホロウやダイドラグーンなども抑制する。有り体に言えば、ドラパルトにも勝てる。実際はあまり選出しなかったが、ボルトロスを見せるだけで相手が慌ててウツロイドやレジエレキでダイマしてきたり(ドリュウズ後投げ安定)、ランドロスやウーラオスなどの選出抑制になったりした。そういった面でいて良かったと思う。隙を見せた相手には積んでいきたいのでビルド採用、ダイマポリゴン2などと撃ち合いたいのでじゃくてんほけん

ドリュウズとつげきチョッキ(かたやぶり・ようき)

191(44)-156(4)-91(84)-×( )-101(124)-154(252)

つのドリル/がんせきふうじ/じしん/アイアンヘッド

ぽけっとふぁんくしょん!

この構築の要ともいえる存在。調整は最速、アナライズイカサマ2耐え、残りD。鋼・地面という固有タイプ(ハガネール、はて、誰だったかな?)は耐性が極めて優秀で、ウツロイドや電気タイプにべらぼうに強く、ギャラドスとの補完は完璧に近い。加えてこのポケモンはつのドリルが使える。つのドリルが使えるということは、サイクルの破壊ができるということである。かつてグライオンという地面タイプがいた。このポケモンの強さもまたハサミギロチンによるサイクルの破壊であった。サイクルとは徒に交代を繰り返すことではない。相手のサイクルを破壊しなければ、ダメージの蓄積の末緩やかな死が待つのみである。ドリュウズにはそれができる。ランドロスも、カバルドンも、ガブリアステッカグヤを崩すことはできない。ドリュウズは今日も角を回し、頭を打ち付ける。それは他ならぬ勝利のためである。

ギャラドス@いのちのたま(いかく・いじっぱり)

169( )-194(252)-100(4)-×( )-120( )-133(252)

りゅうのまい/とびはねる/こおりのキバ/たきのぼり

ぽけっとふぁんくしょん!

エース。ダイジェットでの抜きエースもできるが、威嚇を絡めたドリュウズとのサイクルも可能。珠で17も食らうといやな気持ちになるので個体値を下げた。-1ウーラオスのかみなりパンチの乱数が大幅にずれるのでギャラドスの余り4はBと相場が決まっている。火力特化なので生半可な数値で止まることはなく、サンダーやテッカグヤナットレイなどにも臆さず選出できる。エースバーンに電気技を撃たれたことはただの一度もなく、対エースバーンは極めて安定した。サブウェポンには氷の牙を採用した。この枠はもともとストーンエッジであったが、電磁波麻痺やつのドリルなどの運勝ちのツケが全てこの技に回っており、全く当たらなかったので、サンダーに弱点をつけるのはそのままサンドパンにつなぐ展開も考えてこうしたが、実際にはそのような展開はおこらなかった。だがダイマックスボーマンダに氷の牙を撃つと逝かれたので良かった。

ランクルス@たべのこし(マジックガード・ずぶとい)

217(252)-×( )-139(252)-145( )-106(4)-50( )

アシストパワー/めいそう/とける/じこさいせい

ぽけっとふぁんくしょん!

最後の砦。毒も宿り木も呪いも全てシャットアウトするので搦め手に滅法強いのはもちろん、そもそもクソ硬いので容易に詰ませることができる。あくタイプだけは無理なのでそこは注意。確定急所の連撃ウーラオスはきついと思いきや水流連打が普通に受かっている。剣舞ブリザポスにもダイマックスのタイミング次第で勝てる。削れてダイマの切れた剣舞済みミミッキュに死に出し溶けるで勝てる(相手はゴーストダイブをしてくるので)。瞑想の積みあいにも強い。そもそもこちらのCが高く、とけるも積めるので最大威力380の一致+6アシパが撃てる。採用初日はアホのように急所に当てられ振るわなかったが、以降は大活躍してくれた。

【おわりに】
久々に2000乗れてよかった。やっぱりうんこみたいなポケモンのシコシコを見せつけられるよりはこっちの環境の方が好き。
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