駄目人間草子

主にポケモン、ライバルズなど

【ポケモン剣盾シングルランクマ】S7使用構築 最終レート2009 178位 本物スタン

【はじめに】

君達は"本物"とは何かを知っているか?リベロエースバーン…ドラパルト…ドリュウズ…そんなものが"本物"だと思い込んではいないか?そんなものは偽物だ。本物というのは例えばそう…もうかもくたんビルドエースバーンみたいなもののことだ。

【構築経緯】

キュウコンを使おうとしたとき、原種かアローラか、どちらかを選ぶことになるわけだが、私はアローラキュウコンを使いたいと思った。原種の方が強い構築が作れそうだが、アローラの方がキュウコンが活躍できそうだったからだ。オーロラベールから最強のポケモンを展開する、それが元々のコンセプトだった。

そして6月1日朝、私は間近で見ていた。文字通り"全て"をなぎ倒す最強ポケモンを——。それがもうかもくたんビルドエースバーンだ。

【剣盾シングルS6】ダゲキ式対面サイクル - Going 舞 way

意味不明の青いポケモンはどうでも良いからこのエースバーン、及びナットレイを見てほしい。恒常的・普遍的・絶対的に強い、即ち"本物"のポケモンだ。

このエースバーンの起点作りのためのナットレイも必要故に採用した。

オーロラベールと相性が良いポケモンとして、他にHDベースの弱点保険アーマーガアとアッキトゲキッスを採用した。確かにどちらも本物だったが、この2体は相手取れる範囲、相手取れない範囲共に被り気味で、選出の柔軟性を欠いていると感じたので、アーマーガアだけを残した。

ここまでで先攻ダイマックスに対する切り返しが難しく、特にドラパルトはすりぬけでオーロラベールを無視でき、非常に辛いのでミミッキュを採用。最も汎用性もパワーも高いと思う剣舞ミミッキュとした。

抜けたトゲキッスの枠に、単純にアーマーガアと相性が良く、エースバーンやロトムに強く出られるスカーフパッチラゴンを採用した。結果チキンさんの構築も踏襲した形となった。

【ポケモン剣盾S3 最終23位 鳥烏スタン】 - ムキムキな気分やわ

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物理偏重のパーティで物理受けが重いが、役割集中で十分勝つことができる。

 

【個体紹介】

キュウコン@ひかりのねんど

おくびょう ゆきふらし

149-78-103-117-129-177

(4-0-60-124-68-252)

オーロラベール フリーズドライ こおりのつぶて しんぴのまもり

 

調整はこれを基にした。

【SWSH】シーズン4使用構築 対面+竜舞ドリュウズ【最終2183-11位】 - Red Wonderland

技構成は当然オーロラベール・相手を削るためのフリーズドライは確定。

構築経緯でオーロラベールオーロラベールが…とかなり言ったかもしれないが実際は壁展開はサブのサブのサブプランだ。ほとんど選出しない。選出するのは主にアーマーガア一体で勝てると思ったとき。ナットレイキュウコンアーマーガアと選出して、ステロと壁の補助のもとアーマーガアで全て倒す。このとき、アーマーガアははねやすめを絡めながらビルドアップを何度も積むことになる。オーロラベールが5ターンではとても足りないので持ち物はひかりのねんど。ビルドアップやダイジェット、じゃくてんほけんで能力が上がった壁下のアーマーガアを止める手段は状態異常くらいのもので、それを恐れることが無いようにするためにしんぴのまもりを採用した。

自分より速いポケモンの前では基本的に壁が貼れないので上手く遅いポケモンと対面させる。その速いポケモンの筆頭がエースバーンだが、初手のエースバーンはナットレイの爆発に巻き込まれて死んでいる。エースバーンが襷の場合上述の3体選出だとまずいことになるので、それをケアするこおりのつぶてを採用した。

ドヒドイデ絡みのサイクルが厄介なのでこいつに受け崩しをさせようとしたが無理だった。このポケモン・構築ではぜったいれいどの試行回数が稼げない上、受け側もラプラスが台頭してからラプラス対策枠、即ち零度対策枠を設けていることもままあるからだ。サポート特化のこの技構成が構築的にも合っていた。

 

・アーマーガア@じゃくてんほけん

わんぱく ミラーアーマー

205-107-145-×-128-90

(252-0-52-0-184-20)

ブレイブバード ビルドアップ はねやすめ ちょうはつ

 

前期のものと同じ。じゃくてんほけんダイジェットで高い撃ち合い性能を有し、はねやすめで安易な突破を許さず、ちょうはつで絡め手での対策も許さない。ダイジェットで倒しきるのみならず、ビルドはねやすめで詰めきる或いはTODという選択もできる。不利なほのおタイプに刺さること、自身の流し性能が高いことからステルスロックと抜群に相性が良い。

正真正銘、この構築のエースだ。正直私は最初わからなかった。このポケモンがなぜ勝てたのか、このポケモンの何が強いのか——。だがシーズン1からこのポケモンを使い続けて最早認めざるを得ないのかもしれない。このポケモンは"本物"だ。

 

・エースバーン@もくたん

ようき もうか

155-168-96-×-95-188

(0-252-4-0-0-252)

かえんボール ちょうはつ ふいうち ビルドアップ

 

このゲームの理を逸脱した怪物。一度ビルドを積んで猛火発動ダイバーンをしようものならタイプ相性をも無視して全てが灰燼と化す。

ほのおタイプなので火傷無効。わざわざ記したのはこれを知らない人をランクバトルで散見したからだ。このポケモンリベロエースバーン解禁前から使っていたが、解禁後からはどういうわけかおにびを撃たれることが増えた。連打されることもザラだ。ウインディでおにび、ガオガエンでおにび、ドラパルトでおにび…そう言った紛い物の対策を全て破壊する。

これだけの言葉を並べても君達はまだ信じないだろう。ならば数値を並べよう。もうか+1晴れダイバーンの火力指数は142884。これを実現するのは決して簡単ではないが、決して難しいことでもない。これはどのくらいの火力かというとHB特化ウォッシュロトムが87.5%の高乱数1発程度。「タイプ相性をも無視して」の意味がわかったのではないだろうか?

最終日、事実私はこのポケモンドヒドイデ+ガオガエンのサイクルをステルスロックの補助込みで、ドヒドイデダイマックスを切られた上で破壊した。無論ただの立ち回り方では無かったがこのポケモンに不可能は無いということを実感した。

 

ナットレイ@きあいのタスキ

いじっぱり てつのトゲ

181-160-151-×-137-22

(252-252-0-0-4-0)

ジャイロボール パワーウィップ だいばくはつ ステルスロック

 

このポケモン無くして、この構築は始まらない。ほぼ全ての試合で初手に出した。高威力の各種攻撃技で目の前のポケモンを大きく削るか、ステルスロックで裏のポケモンを削るかを選べる。

だいばくはつは無振りエースバーンを確定で落とせる火力で、初手のエースバーンを幾度も道連れにした。A特化のジャイロボールは火傷してもHB特化ドラパルトのみがわりを確定で割れる火力で起点にならない。だいばくはつの削り+自主退場は強力で、カバルドンなどのあくびループの対策にもなっていた。

 

ミミッキュ@いのちのたま

ようき ばけのかわ

131-142-100-×-125-162

(4-252-0-0-0-252)

かげうち ゴーストダイブ じゃれつく つるぎのまい

 

前述の通り、ダイマックス、特にドラパルトに対する切り返しの駒。いのちのたまでシンプルに火力が高いので、剣舞ダイホロウで崩しを行うこともできる。物理受けに対する役割集中の始点にしやすい。

リベロエースバーンに弱く、解禁後は使いづらかったことは否めないが、それでも強力なポケモンだった。

素早さのおかげで勝てたこともあれば、火力不足で負けたこともあるので、性格はいじっぱりも一考の余地がある。

 

・パッチラゴン@こだわりスカーフ

いじっぱり はりきり

166-167-110-90-90-127

(4-252-0-0-0-252)

でんげきくちばし ドラゴンクロー かえんほうしゃ つばめがえし

 

エースバーンや、アーマーガアで辛いロトムに強く出られるポケモン。はりきり先制でんげきくちばしの火力は異常で、一貫もしやすく、やはり当たれば強かった。スカーフはダイマックスしてもしなくても強いのが良かった。

当初はドラゴン技にげきりんを採用していたが、じめんタイプに交代読みで安易に撃てないのが気になりドラゴンクローにした。ダイドラグーンの火力で困ることはほぼなく、正解だった。かえんほうしゃはいくら役割集中があるとは言ってもクレベースや鉄壁ナットレイなどの物理受けは厳しいという理由で役割破壊技として採用したが、結局そういった相手とはマッチングしなかった。ドリュウズへの交代読みや、ドヒドイデに非接触で撃つ技として使えるじしんの方が強かったかもしれない。

相手にしていたときから感じていたことだが、このポケモンの強みは、尋常ならざる"本物"の火力故の尋常ならざる圧力であると感じた。例えばドリュウズは本来このポケモンに有利であるはずだが、ここで交代読みのつるぎのまいをして、ダイバーンやダイアースなどを撃たれた場合パーティが崩壊しかねない。故にじしんやダイアースしか押せない。ドラパルトも同じようにドラゴン技しか押せない。そこにアーマーガアを投げる、これが安定する。交代読みのつのドリル・つるぎのまいりゅうのまいなどを許さないだけの圧力がある。アーマーガアとの相性の良さは、相性補完の面だけではないと言える。

 

【おわりに】

普段と違いサイクルというよりは対面・展開寄りの構築を使ったが勝ててよかったと思う。そして私はリベロ至上主義に異を唱えよう。